石は地球のかけら 「47都道府県の石 -『県の石』を見てみよう-」5/9まで

西東京市にある多摩六都科学館で、現在、春の特別企画展「47都道府県の石 『県の石』を見てみよう」が開催されています。会期は3月20日(土)から5月9日(日)までです(休館日、閉場日あり)。

 

「県の石」を知っていますか?

「県の石」は、日本地質学会が2016年に各都道府県の特徴的な石を選定したものです。それぞれ都道府県に岩石・鉱物・化石の3つが選定されており、総数141の「県の石」があります。

今回の展示では、141の「県の石」についての写真(一部写真のない石もあり)と、岩石・鉱物・化石のうちいずれか1つと、その解説を展示しています。

今回は、そんな興味深い特別企画展の楽しみ方を紹介します。

 

「県の石」を写真と解説で紹介

会場内は日本全国を北海道・東北、関東、中部、近畿、中国、九州・沖縄のエリアに分け、各壁面にはそれぞれの「県の石」の写真と展示している標本の解説文を掲示しています。

その土地を訪ねると誰でも簡単に観察できる物もあれば、東京都の岩石に選定されている小笠原諸島の石など、その都道府県であっても簡単には観察できないものもあります。住んでいる人にさえ、なじみのあるものばかりでない点が、おもしろさの一つといえるでしょう。

また、香川県の「県の石」であるカンカン石と呼ばれる讃岐石は、叩くとカンカンと金属音がします。今は、新型コロナウイルス感染予防のため、実際に触って体験することはできませんが、会場に掲示されているQRコードにアクセスすると、音の入った動画が再生されるようになっており、コロナ禍ならではの工夫も盛り込まれています。

 

 

「県の石」産地マップも見どころ

それらの「県の石」の産地を日本地図に示した巨大な「『県の石』産地マップ」も、大きな見どころになります。これは、「県の石」の産地のおおよその位置を示しています。

地図は会場内の床一面に配置されていて、来場者は、地図の周りを歩きながら全国を旅しているような気分で楽しむことができます。

会場内の「県の石」産地マップは、入り口のドアにも岩石、鉱物、化石に産地を分けて掲示し、密にならない配慮をしている

 

オリジナルハンドブックも発行

そして、今回の展示のために、「47都道府県の石ハンドブック 多摩六都科学館コレクション」を作成しました。会場で展示している47都道府県の「県の石」の写真と詳しい解説のほか、「県の石」を産地や成因で分けた資料や、化石を年代別に分けた資料など、現在出版されている書籍では、類のない内容となっています。ミュージアムショップで購入できます。(A5判、税込770円)

 

「地学」に興味を持ってほしい

今回の展示について、多摩六都科学館(研究・交流グループ)の小田島庸浩さんは、
「石に興味を持っている人に来てほしいのはもちろんですが、ふらりと立ち寄るだけでもいいので、とにかく一人でも多くの人に足を運んでもらいたいです」
と話します。

「私たちの願いは、地学教育の普及・発展です。ひとえに『地学』を普及したい。一人でも多くの人に『地学』にふれ、関心をもってほしい、その魅力を知ってほしいという思いからスタートしています。

『県の石』は、だれにでもフックがあり、とてもとっかかりやすいものです。今住んでいる土地、生まれた土地など縁のある場所はだれにでもあるでしょう。また、好きな土地、行ってみたい土地など、どこかしら思いのある土地がある人も多いのではないでしょうか。

展示では、気になる土地の『県の石』を1つでも2つでもいいから見てもらい、興味をもつきっかけになることを期待しています」

会場には、石の産地の中から富士山、小笠原諸島父島、鳥取砂丘、沖縄の4箇所の写真も展示されています。

 

コロナ禍のため、まだまだ遠くまでの旅行は慎重になる時期です。今年の行楽シーズンは、多摩六都科学館で47都道府県の「県の石」を観察しながら、日本全国の土地の成り立ちや地球の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

(※期間中、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、入館者を上限400人までとしています。企画展会場内が混雑した場合は会場の入場制限を行います。感染症対策等についてはこちらのサイトをご参照ください)

会期は5月9日まで。時間は午前9時30分から午後5時まで。イベントホールにて。
会期中、4月9日(金)、12日(月)~15日(木)、19日(月)、26日(月)、5月6日(木)は休館。
また、科学館は開館していますが、4月16日(金)、20日(火)~23日(金)、27日(火)、28日(水)は特別企画展は閉場です。

特別企画展は入館料のみで入場できます(入館料)。

なお、川砂から鉱物発見(4/18)、「鉱物で万華鏡をつくろう」(4/24)、「鉱物でサンキャッチャーをつくろう」(5/1、2)のワークショップも行われます。それぞれ事前申し込みの定員制。詳しくは公式サイト等をご参照ください。

春の特別企画展 47都道府県の石 -「県の石」を見てみよう-

 

併設カフェ「六都なおきち」で「石たちのパフェ」

科学館内に併設している「カフェ  六都なおきち」では、展示期間限定のコラボメニューとして、「蜜にならない程度に寄りそう石たちのパフェ」(880円)を提供しています。

石に見立てたクッキーを使った、見た目がユニークなパフェ。石の種類は日替わりとのことです。

(画像提供:六都なおきち/写真はイメージです)

「パフェには石のクッキー3種類、鉱物に見立てた琥珀糖を1種盛り付けます。味や色味は、日替わりのお楽しみ!」

と同店。

提供は各日午後2時からで、5月9日までです。詳細は同店の公式サイトをご参照ください。

(画像提供:六都なおきち/写真はイメージです)

 ◎六都なおきち

 ◎多摩六都科学館

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