不動産からのまちづくりを考えるシリーズ。
今回は、円安・株安の中で見直される資産としての不動産を考える。
* * *
円安・株安が続いている。
たかだがこの数カ月の現象ともいえるが、再び急増している新型コロナウイルス感染症や世界情勢の不安定さを考えると、経済状況はこの先も混沌とする可能性が高い。
そのようななかでいつも見直されるのは、実物を伴った資産になる。代表的なところでは「金」。実際、この4月には過去最高の国内価格を更新し、今も高値推移している。
そしてもう一つの代表格が「不動産」だ。
不動産市場は…
ただし、資産としての不動産を見たとき、現状の金ほど楽観はできないものがある。
不動産の場合は立地などの諸条件の影響も大きく、端的にいえば、勝ち組・負け組がはっきりとしやすい。
条件の悪い物件を所有し続けると、かえってそれは財産を目減りさせることもあり得る。
空室が生じがちなアパートやテナント、売り手のつかない空き家、借り手のいない駐車場……。
今の人口減少に歯止めがかからない限り、この状況が変わることは恐らくない。
物件に価値を付ける
では、不動産の所有者はこれからどうすれば良いのだろうか。
「立地などに影響されない、付加価値をつければいいのです」
そうアドバイスするのは、ひばりヶ丘駅そばの「ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんだ。
「個人所得が上がらないなかで、今はシェアハウスが人気です。ですから、アパートでなくシェアハウスにするのも一つの方法です。また、生活保護受給者や障がい者など、なかなか住まいを見つけられない人に貸すのも良いでしょう」
そう話すと「トラブルが心配だ」と反応するオーナーが多いそうだが、同社では、地域のNPОと連携したり、リフォームの工夫などでオーナー負担を軽減しているという。
「安心して、ご相談ください」と清水さん。
自己防衛が必要なこれからの時代。不動産を生かした資産形成をお求めなら、ご相談を。