シニアと高校生が協働で製作 ヘルメット・バットスタンドを市に

還暦野球チーム「東京レインボーズ」&田無工業高校が寄贈

先月9日、西東京市の還暦野球チーム・東京レインボーズと都立田無工業高校が協働して製作した野球用の「ヘルメット・バットスタンド」が同市に寄贈された。

ヘルメット12個、バット24本ほどが収められる鉄製のスタンドで、クラウドファンディングなどで材料費などを捻出し、同校の有志が製作した。

ヘルメット・バットスタンド寄贈式の様子。池澤隆史市長が田無工業高校生徒に感謝状を手渡す場面もあった=2月9日、西東京市南町スポーツ・文化交流センター「きらっと」で

 

事の発端は、2020年に同チームが同市にスタンドを寄贈したこと。同チームは日頃、ひばりが丘総合運動場「ひばりアム」で練習をしているが、ヘルメットの置き場などがなかったことから、社会貢献として、独自にスタンドを製作。少年野球や社会人野球チームからも高評価を得られたことから、ほかの練習場にもスタンドを贈ろうとの機運が高まった。

その際、せっかくなら地域の高校生の学びの機会にしようと、同校に製作を提案。従来から製作物を市に寄贈するなど地域貢献活動に積極的だった同校が応じ、約1年をかけての完成となった。

今回は、計4セットを製作。1本の角パイプを細密に採寸して切り出し、溶接加工した。製作に参加した同校3年生の渡邉泰自さんは「SDGsも重視して材料の無駄が出ないように心掛けた。溶接が難しかったが、こうして形になるとうれしい」と話す。

なお、製作にはほかに、同校の小平龍さん、浅利慧さん、市川翔悟さん、川野龍輝さん、高橋響さん、西牧巧登さん、森楓太さん、山田虎汰朗さんが参加した。また、このプロジェクトには還暦野球チーム・東京さざんか倶楽部も協力しており、寄贈式に出席した。

企画した東京レインボーズ顧問の宮嶋ノカさんは「シニアと若者が手を携えて地域貢献ができた。この取り組みを、近隣市にも広げていければ」と話している。

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