「東久留米の近代歴史文書」発行 記録から、地域を再発見

東久留米市教育委員会が、先頃、冊子「東久留米の近代歴史文書―近代行政文書を中心として・明治時代編」を発行した。

東久留米市歴史ライブラリーとして発行するもので、戦争遺跡、古地図、学校史に続く第4弾。

 

今回は郷土資料室が所管する明治時代の行政文書などを写真豊富に紹介するもので、特に、かつての地域の道路状況を知れる「里道調(りどうしらべ)」や地租改正時に作成された「取調野調(とりしらべのちょう)」は、当時の土地の様子がうかがえて興味深い。目にする機会の少ない資料だが、手書きされた丁寧な文字から当時の人々の息遣いが感じられてくる。

著者は同市文化財保護審議会副会長で、元市郷土資料室学芸員の山崎丈さん。文書が作られた背景などを解説しており、山崎さんは「文書自体は地味なものかもしれないが、村の仕事への使命感などが伝わる筆遣いで、見入ってしまうこともある」と話している。

A4判、100㌻。同市生活文化課、郷土資料室にて1000円で販売中。図書館等で閲覧も可。

詳しくは生涯学習課文化財係(☎042・472・0051)へ。

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