将棋で進める! 多世代交流  藤森奈津子女流四段の指導で

田無公民館の講座から待望のサークル誕生

世代交流の″勝負手〟は将棋――このほど、西東京市田無公民館で、将棋サークル「考える将棋講座」が立ち上がった。同市の公民館では、長らく将棋サークルが途絶えており、以前から将棋の集いを求める声は根強かった。

16人の子どもと同時に将棋を指す藤森奈津子女流四段=11月16日、田無公民館で

 

サークル発足の基となったのは、同公民館が10月から開いた全6回の将棋の連続講座。低学年の小学生を中心に、定員を上回る親子16組が参加した。

講師を務めたのは、かつてNHKの将棋番組にも出演していた藤森奈津子女流四段。地元の大田区で「ふじもり将棋教室」を開く藤森さんは、未経験の子どもたちに駒の動きから教え、5回目の講座となる11月16日には、一気に全員と対局する16面指しも行った。ハンディとして、歩と王だけの10枚落ちなどで戦ったところ、勝利する子もいて、会場が拍手で沸く場面もあった。

企画した同公民館の山本裕美子分館長は「親子の参加者に加え、今回はシニアなど地域の方たちがサポーターとして関わってくれている。将棋を通して世代交流が進むのを感じている」と手応えを口にする。実は藤森女流四段に講師を依頼したのも、将棋を通して親子の対話を増やしたいという狙いから。藤森女流四段は、長男の哲也さんもプロ棋士(五段)という棋士親子としても知られている。

「将棋では最善手を語り合ったり、投了後に感想を言い合ったりして、対話の場面が多い。何より、遊びとして、一緒に楽しめると思います」

と藤森女流四段は話す。

なお、サークル名は小学生が発案したもの。毎週木曜日夕方に同公民館で活動する。新規会員も募集中。詳しくは同館(☎042・461・1170)へ。

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