不動産からできるまちづくりを考えるシリーズ。今回は、不動産の相続について考える。
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終活ブームなどを背景に「相続」への関心が高まっている。
「大変」というイメージのある相続だが、大変さの原因には特に3つの要素がある。
一つは、関わる人の多さ。もう一つは書類の多さと手続きの煩雑さ。そしてもう一つが、不動産の扱いの難しさだ。

(画像はイメージ)
分割しにくい物
有価証券も含め、ほとんどの財産は分割しやすいのに対し、物の場合は評価も難しく、分けるのも容易ではない。高級時計、宝飾品、車、ブランドバッグや衣類……など、対象になるものはさまざまある。そのなかでも特に高額で扱いにくいのが不動産だ。
遺言で相続人が指定されているなら問題は少ないが、例えば兄弟が多く、それぞれが住宅を所有しているケースなどは、相続対象の家は誰にとっても不用なものとなっている。
「それなら売却して、お金を兄弟で分ければ?」と考えがちだが、現実はそうドライにもいかない。家にはたくさんの思い出が詰まっているからだ。
「相続人自身がそこで育っていることも多く、『何とかあの家を残せないか……』と望む方が目立ちます。ただ、相続人が複数いると、どうしてもお金を作らざるを得ない。文字通り、泣く泣く家を売却した方もいらっしゃいました」
そう実情を話すのは、ひばりヶ丘駅そばの「ERA LIXIL 不動産ショップ・三成産業」の清水二郎さんだ。
活かすという選択肢
何か方法はあるのだろうか?
その問いに対し、清水さんは「人に貸す、シェアハウスにする、グループホームとして社会に役立てる、など、活用の方法は幾らでもあります。立地や広さ、築年数などで案内できる内容が変わるので、まずは物件を見せてほしいです」と助言する。
売らずに物件を所有したまま資産活用できる――。それは、本当の意味で、相続のあるべき姿なのかもしれない。関心がおありなら、気軽に清水さんまでお問い合わせを。