「地域に開かれた施設へ。“楽しく生き、幸せに死ねる” 地域医療と介護を目指す」 田無病院 丸山道生院長

地域の病院・院長に方針を聞くこのシリーズ。今回は、「田無病院」の丸山道生院長にお話をお聞きしました。(以下談)

* * *

当法人は元中島航空金属付属病院として戦前に発足して以来、西東京市を中心に多摩地域に広く根差した医療と福祉を目的とし、人間味豊かな医療活動を行って今日に至っています。

当院の理念は『楽しく生き、幸せに死ねる地域医療と介護を目指す』。

救急病院の役割はもちろんですが、地域に住むご高齢者の窓口としても中核的な役割が期待されています。

田無病院 丸山道生院長

 

高齢者への治療、介護支援を手厚く

特に高齢化が進むこの地域の医療・介護に関しては「回復期リハビリテーション」「介護療養型施設」を始め、「介護老人保健施設」「地域包括支援センター」「訪問看護」「居宅介護支援事業」と、急性期から慢性期医療、そして在宅に至る充実した医療・福祉を提供しており、急性期と在宅の両面を担当するミッドフィルダー(司令塔)的役割をも担っています。

病床数は介護施設を入れると215、療養型の病床だけでも63あり、これは市内でもトップクラスの数です。

現在は介護と“農業”や“工業”との連携もオリジナル事業として進めています。

今後も地域の皆さんと一緒にさまざまな取り組みをしていきたいと思っています。

【プロフィール】
日本外科学会(指導医・専門医)、日本消化器外科学会(指導医・専門医)、日本静脈経腸栄養学会理事ほか。

田無病院

2016/11/16

世界の「術後食」を食べ歩く  田無病院院長 丸山道生さん

消化器外科学、臨床栄養学などを専門にする田無病院の丸山道生院長。特に、胃ろうや経腸栄養の第一人者として知られます。 さらにその一方で、「世界の術後食」を研究する、文化人類学者のような一面もお持ちです。   イギリスの術後食にショックを受けた  「世界の術後食・病人食」に興味を持ったのは、イギリスの友人に請われて行なった現地での手術がきっかけだそうです。 そのとき、胃の手術をした患者が翌日からサンドイッチを食べているのを見て衝撃を受けました。 「これ、おかしくない?」 友人に質問してみま ...

ReadMore

編集部おすすめ

1

1年の折り返し点を迎える6月は、陽の気が頂点に達して、暦の上では夏の盛り。21日には二十四節気の夏至があって、1年中で昼が最も長いころです。そうして、この日をすぎるとしだいに陰の気が入りこんできて、少 ...

2

西東京市東伏見を中心に南関東最大規模で広がる縄文時代の集落遺跡「下野谷遺跡」(国指定史跡)で、当時の暮らしを思わせる竪穴式住居と土器だまりが完成した。  同市では、縄文時代の風景を再現するような里山の ...

3

屈指のアイデアマン 神山伸一さん 現役課長が隣接市の副市長に――。 小平市職員の神山伸一さん(58)が小金井市副市長に任命されることとなり、「他市からの引き抜きは異例」と話題になっている。 大抜擢の理 ...

4

全国のハンセン病療養所入所者たちが詠んだ詩が70年の時を経て現代に蘇る――4日から、東村山市にある国立ハンセン病資料館で、企画展「ハンセン病文学の新生面『いのちの芽』の詩人たち」が開かれている。同館に ...

5

ウクライナ出身のリリア・モルスカさんと、大学を通して交流を持った武蔵野大学の岩井雅治さん、菊地里帆子さん、山岸咲亜さんの4人で製作したウクライナを紹介する冊子「ひまわり」50冊が、西東京市に寄贈された ...

6

西東京市保谷こもれびホールの愛称が「タクトホームこもれびGRAFAREホール」に決まった。市が募集したネーミングライツ・パートナーに同市に本社があるタクトホーム㈱が選ばれたもの。GRAFAREは同社が ...

7

行政書士による「SDGs研究会」が発起 昨年1月に小平市で始まった無人の不用品譲渡「Baton BOX(バトンボックス)」が、1周年を経てさらに広がりを見せている。 これは、協力店先などに置かれた小型 ...

8

西東京市向台町の圡方隆一さん・仁美さん夫妻が、このほど、自宅の一部を改築し、「8cho8ma gallery(はっちょうやまギャラリー)」をオープンする。初回の展示会は6日㈮から。「若手作家を応援した ...

9

ウクライナの郷土料理・ボルシチを毎週木曜日にランチで提供――戦時下にある同国から避難してきたトゥロベーツ・エリザベータ(通称・エリザ)さんが、西東京市役所近くの創業サポート施設「リップル西東京」で食堂 ...

10

地元の出荷工場「東京エッグ」 玉子の黄身が濃くて、食欲をそそられる――。 西東京市泉町にある玉子出荷工場「東京エッグ」が敷地内に24時間稼働する玉子の自動販売機=下写真=を設置し、近隣で話題になってい ...

11

12月9日から 最大2000円分のお買物券が当たる!?――東久留米市で、9日㈮から「ブラック・ジャック×東久留米市スクラッチ」が実施される。 市内約290店舗が参加するもので、当たれば買い物券として使 ...

12

大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」が行うフードドライブをご存じだろうか? 全国約1900店舗で実施され、この地域でも小平市や東久留米市で取り組まれている。小平市で連携するのはNPO法人「カモ ...

13

多摩六都科学館のプラネタリウムで、19日㈯から来年1月29日㈰まで、全編生解説の「全天88星座―光が語る天球の地図―」が投影される。 地域ゆかりのアーティスト・大小島真木さんが描いた星座絵とともに88 ...

14

小平市で最晩年を過ごし、同市名誉市民でもある巨匠彫刻家・平櫛田中の回顧談が、生誕150年の節目に合わせて発行された。1965年(94歳時)に語った、生い立ちから東京美術学校(現・東京藝術大学)で教えて ...

Copyright© タウン通信 , 2023 All Rights Reserved.