コロナ禍で弔問できないときに

2021年5月4日

仏事のよろず相談所

奥野式典 奥山太郎さんコラム

 

一日葬などの小さなご葬儀が増えています。

そんななか、「弔問できないのだけど、どうしたらいいの?」というご相談を頂くことが増えました。

以前であれば、後日にご自宅を訪ねることもできましたが、コロナ禍では訪問自体がタブーです。とはいえ、最後のお別れに何かをしたいというのは当然の感情です。

お花を贈る

奥野式典がいちばんお勧めしているのは、生花(供花)を贈ることです。

お花は、基本的に祭壇の周りに飾られます。お花が増えることで、祭壇の見栄えがより良くなり、ご葬儀会場の雰囲気が和らぎます。

また、お花には贈り主のお名前が札で掲示されますので、見方によっては、自分の代わりにお花が参列してくれている、ともいえると思います。

ぜひ、大切な人を、寂しくない雰囲気で送ってあげてください。

弔電や香典は?

弔問できない場合に利用されるものとしては弔電がありますが、個人の方にはあまりお勧めしません。

特に10人以下の家族葬や一日葬の場合、弔電は読まれないことも多いです。

もう一つ、お香典を送付するケースがありますが、これも家族葬・一日葬ではお勧めしません。そもそもお香典を断るご家族も増えており、かえって気を使わせてしまう結果になりかねません。

さて、お花を贈る場合ですが、可能なら、施行する葬儀社に直接頼むようにしてください。
というのも、お花は祭壇の色合いと合っていることが理想だからです。

また、期日厳守のものですから施行者経由が確実です。

奥野式典では、ご葬儀の不安事などのご相談に応じています。お気軽にご連絡ください。

プロフィール

奥山 太郎

葬儀社「奥野式典」の葬儀担当者。同社は三鷹市に本社を置き、東久留米市西部地域センター目の前に「お葬儀相談センター」を開いている。1日葬から一般葬・社葬まで、さまざまな葬儀に対応。特に、生花祭壇に定評があり、過去の実例は相談センターで公開もしている。事前相談は、奥山さんほかベテランスタッフが対応するので予約のうえ来訪を。公式ホームページ:http://www.okunoshikiten.jp/

編集部おすすめ

1

新春万福 2024年は十二支でいえば辰(たつ)年であり、九星でいえば三碧木星(さんぺきもくせい)年。 「辰(=龍)」は十二支のなかで唯一架空の動物で、それは雲をおこし、雨を降らせるという、天がける存在 ...

2

初詣はどこに行く? 地域メディア視点で、北多摩5市(西東京・小平・東村山・東久留米・清瀬)の初詣先をご紹介。他エリアの有名どころには目もくれず、「地元」にこだわって選定しています。もっとあるよーの声も ...

3

小平市長と対談 「地域での体験の機会増やしたい」 FC東京などで活躍した元Jリーガーで、現在、同クラブのスカウトを務める吉本一謙さんが、1日、小平市教育委員会委員に就任した。吉本さんは小平市出身で、現 ...

4

1923(大正12)年9月1日発生の関東大震災から100年。本紙では、旧田無市・旧保谷市(ともに西東京市)、東久留米市、小平市の市史をもとに、「そのときの地域」を探った。  * * * 各市の市史から ...

Copyright© タウン通信 , 2024 All Rights Reserved.