【編集長インタビュー】25周年迎え、食品フロアも改装オープン ひばりが丘パルコ  店長 草刈 洋さん

2018年7月3日

 

 「ひばりが丘PARCO」が25周年を迎えている。6月29日には、地下食品フロアがリニューアルし、いなげや系列の「blooming bloomy(ブルーミングブルーミー)」がオープン。無添加食品や地元の新鮮食材といったこだわりの品ぞろえが、地域で関心を集めている。「ひばりが丘PARCO」の草刈洋店長に話を聞いた。

 ――25周年です。
 

「地域の皆さまのおかげと感謝しています。
 ひばりが丘店は食品もファッションも扱う地方郊外型のパルコなのですが、浦和店や調布店と違って、外から来るお客さまは限られています。これほど地域密着型の店舗はパルコの中では珍しく、その点でも、25周年には大きな意味があると捉えています」

 

 ――地域で支持される理由はなんでしょう。
 「ここは、日常の買い物とハレの日の買い物が同居する店です。会社帰りに日用品をお買い求めいただくと同時に、記念日などの買い物にも利用されています。そうしたニーズに対し、各テナントがきめ細かに商品提供しているのを感じます」

 

 ――提案力がある?
 

「今はネット販売などでデータに基づいた商品展開が主流ですが、ひばりが丘店では、『あの方が前に買われた洋服にはこの帽子が似合う』といった、お客さまお一人お一人をイメージした商品入荷が今も行われています。お客さまのほうも、店員とコミュニケーションを取るためにご来店くださる傾向があり、昔ながらの『人』を中心にした商売が続いているのを感じています」

 

 ――昨秋には、「ひばり文化祭」を開きました。
 

「物を売るだけではなく、パルコで過ごす時間を増やしていただこう――そんな思いから、地域の方々のお力をお借りして、『文化祭』という形を選びました。初めての試みで、ジャズや管弦楽、落語、切り絵の展示などを多彩に行いました。

 

この地域の方々は文化度が高く、例えば4階の書店『リブロ』で売れた雑誌の上位は、NHK講座のテキストが占めています。ほかのデータからも、この地域の方々は、向学心が強く、良いもののためには投資するということが見て取れます。そういう方々のニーズに応えられる店舗づくりを目指し、日頃からワークショップを行うなど取り組んでいます」
 

 ――先週は、地下食品フロアが新装開店しました。
 

「より地域の方々にご利用いただけるようにと、数年前から、30代、40代のニューファミリーを意識した店舗づくりを行っています。2年前には無印良品を大型化し、多世代向け洋品店『ライトオン』を3階に開きました。

 

その流れの中で、今回、地下食品フロアに『ブルーミングブルーミー』を招きました。約140店を展開する『いなげや』によるワンランク上のスーパーマーケットで、“デパ地下”ほど敷居は高くない。目の肥えた地域の方々に喜んでいただけるはずと思っています。また、医薬品や化粧品を幅広く扱うドラッグストア『ココカラファイン』も開店しています」

 

 ――今後の展望は。
 

「ひばりが丘は、駅前の整備や、ひばりが丘団地の再生事業が進み、人口も増えている地域です。町の活性化を感じますし、今後、さらにマーケットが大きくなると思っています。町の変化に合わせ、私たちも変わっていきたいと考えています。 

 

この秋には、再び『ひばり文化祭』も行います。ひばりが丘店のオープンは10月8日なので、10月を誕生月として、25周年企画と併せて、盛大に開ければと企画しています。ご期待ください」
  

     ◇

 ブルーミングブルーミーは午前10時から午後10時まで営業。

ひばりが丘パルコ 1993年10月8日オープン。現在のテナント数は約70店舗。ひばりヶ丘駅南口前。西東京市ひばりが丘1の1の1。042・425・5000

 

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