西東京中央総合病院の「心臓・血管ドック」「耳・鼻・喉のドック」

“痛みを伴わない検診” “生活の質を向上させる” 

地域の人たちに充実した医療を提供したいとさまざまな診療を行っている西東京中央総合病院。中でも「心臓・血管ドック」や「耳・鼻・喉のドック」など、同院独自の検診が話題を呼んでいます。

今回は、都内外から受診しにくる人もいるという同院の検診を取材。循環器科の伊藤医師と耳鼻咽喉科の野本医師にそれぞれお話を伺いました。

 

「心臓・血管ドック」

中高年の動脈硬化や心臓病、血管病が注目される中、気軽にこれらの検診を受けられるようにと行われているのが、同院の「心臓・血管ドック」です。

検査項目は「冠動脈単純CT」と、手足の血圧を測る「PWV・ABI(脈波伝播速度)」の2つのみで、どちらも痛みを全く伴わないのが特長です。

循環器科部長の伊藤茂樹医師

 

狭心症や心筋梗塞、足の血管の詰まりなどを予測できるこのドック。特に自覚症状を持っていないけれども、糖尿病の疑いがあると診断された人や、コレステロール値や血圧が高め、心臓・血管の病気に罹った血縁者がいるといった人は1度は受けておいた方が良いそうです。

同院循環器科部長の伊藤茂樹医師は

「一般的な血液検査や心電図だけでは判断が難しい心臓や血管の病気を、痛くなく、短時間でかつ最小限の検査で予測するために、当院がこれまで診察した1000人以上の患者の独自のデータを解析した結果、この方法にたどり着きました」

と話します。

他の病院にはない、異常と判断する確固たる基準値をもっているのが、同院の最大の強みといえそうです。

 

「耳・鼻・喉のドック」

「実は人間ドック(健康診断)などで調べるのは、耳鼻咽喉関係では聴力検査だけの場合が多く、専門医の立場から言えばそれでは不安が残ります。特にがんは早期発見が重要ですから、ちょっとでも異変を感じる方は、専門的に調べてみてほしいです」

と話すのは、同病院耳鼻咽喉科医長の野本剛輝医師です。

昨年から開始した同検査ですが、こうした専門的な耳鼻咽喉のドックはあまりなく、都内で実施しているのは同院を入れて2カ所のみだそうです。

全国的にも珍しいため、遠くは石川県から受診しに来る患者もいたといいます。

検査は7種類の音程による聴力検査、鼓膜の張り具合の検査、内視鏡を用いての耳・鼻・喉の検査、副鼻腔、内耳のCT。

内視鏡での検査は医師と一緒にモニター画面を見て、説明を受けながら、要所で写真撮影なども行いつつ進行します。

「生活の質を向上させるために非常に大切なのが耳・鼻・喉です」

と、野本医長。

鼻づまりや聴力の違和感、かすれ声などが気になる人は受診してみてはどうでしょうか。

 

「肺がん」「脳ドック」なども

同院ではほかにも「CT肺がん検診」や「脳ドック」といった検診も行っています。

肺がん検診は毎週金曜午前9時~11時(予約不要)。脳ドックは同午後1時~4時(完全予約制)。

(※編集部注:情報は掲載日時点のものです。検査項目の詳細、検査日、料金等は病院にご確認ください)

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