2017.05.19 この町この人

【この町この人】小平が生んだ科学教育のスター 松延 康さん(小平市在住)

松延康さん
理科実験をして見せる松延康さん

 

NHK「となりの子育て」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ東京「ソレダメ! ~あなたの常識は非常識!?~」(※本日放映分でも出演予定)など、テレビでもおなじみの理科実験授業のスペシャリスト。会場を引き込むパフォーマンスが人気で、客席には常に笑いと「おーっ!」という驚きの歓声があふれる。教育界からの評価も高く、現在は全国の学校や科学館などで年間100回以上の授業を行っている。

 

そんな多忙な合間をぬって、この春からは仲間とともに大人対象のサイエンスカフェ「大人の夢Juku講座」を国分寺で開講。月1回ペースで、1年の開催を予定している。

 

今では理科の専門家とみられているが、実は「文系人間」。理科に限らず勉強全般が得意でなく、成績はオール2という頃もあった。

 

「獣医さんってすてき」という当時の彼女の一言で、文系の身ながら獣医師を目指すも、受験はことごとく失敗。4浪ののち、ようやく北里大学に入った。

 

「自分でもその思考回路がよくわからない」のだが、大学に入るなり、将来は教授になろう、と決断。存外に獣医畜産学は肌に合い、好成績で大学院を修了、晴れて短大講師になった。

 

が、「ひょんなことで」1年で短大を去り、看板職人に。すでに30代で、子持ちの身。家族を養うことに必死で、その後、ガードマン、国立精神神経センター研究員、さらには、自宅で子どもの学習塾を開きもした。

 

転機となったのは、子どもが通っていた小平第六小学校での“授業”。「おやじの会」の交流で、「松延さん、理系でしょ。学校で理科の実験とかやって見せてよ」の言葉に乗せられ幾つか披露すると、一気に評判に。近隣校からも声がかかるようになり、やがてはメディア出演にまで広がった。

 

「農学博士とはいえ、実験授業は専門外。10年前に今の自分を想像することはできませんでした」

 

思わぬ世間の評価に戸惑いつつも、一方で、誰よりも自分自身が知る喜びを味わっている。「子どもたちに何を見せようか」と模索する中で理科実験を見直し、その面白さを改めて感じた。

 

「専門でない分、自分自身が実験を楽しんでいます。その気持ちが子どもたちにストレートに伝わっているのかもしれません」

 

知る面白さをもっと多くの人に――。この春開講した「大人の夢Juku講座」は、そんな思いから企画した。

 

「世界は驚きにあふれています。大人ももっと驚きに出会ってほしいですね」

 

 

まつのぶ・しずか

1957年、小平市生まれ。農学博士。学習塾「夢Juku」(小平市学園東町3の6の14)主宰、理科教育研究フォーラム「夢・サイエンス」代表。テレビ出演多数、テレビ朝日「Qさま!!」など監修多数。著書に『松延康の理科実験ブック』(実務教育出版)。

 

「大人の夢Juku講座」は、主に土・日曜日に毎月開催。講師・テーマは毎回替わる。

 

会場はサブリエ(国分寺市南町2の18の3  国分寺マンションB― 6)。要予約、有料。

 

詳しくは夢Juku(info@rika-jikken.jp、TEL042・344・7458)へ。