2018.05.11 子育て情報

「子育てが楽しいと思ってもらえる街にしたい」 ママたちの“第2の実家”を目指す「ウイズアイ」(第3回)

<子育て、ヨーイドン!>

ウイズアイの増田さん(=写真右)と黒田さん

 

清瀬市で活動している子育て支援団体「ウイズアイ」。未就園児の親を対象にしたグループワーク開催による仲間づくりの支援や、24時間体制の緊急一時保育など、子育て中のママたちにとっての“第2の実家”のような存在になることを目指して、さまざまな活動を行なっています。今回は、同団体を立ち上げた増田恵美さんと、かつてはママとしてウイズアイのグループワークに参加し、現在はウイズアイのスタッフとして働く黒田さんのインタビューを掲載します。

 

第1回の記事はこちら

 

第2回の記事はこちら

 

◆“ママ”が“未来のスタッフ”、受け継がれていく思い

 

石川:現在、スタッフとして働く人の中には、かつてママとしてウイズアイを利用していた人もいるそうですね。

 

増田:はい。今日来ている黒田さんも、その一人なんですよ。(奥の部屋に向かって)黒田さ〜ん、今平気かしら?

 

黒田:はい、大丈夫です!

 

増田:昔はママとして、ここに来ていたのよね。

 

黒田:そうなんです。10年前、産後2ヶ月目の新生児訪問(※里帰り出産だったため、ひと月遅れ)に来てくれた方に「大人の人と話したいです……」と相談したところ、ウイズアイの「新米ママと赤ちゃんの会」を紹介してもらい、参加しました。ドアを開けたら「よく来たね〜。頑張ったね!」と歓迎してもらえて。

 

増田:赤ちゃんと外出するのって、大変じゃないですか。

 

石川:赤ちゃんの様子に気を配りながら、オムツや着替えなど、かさばる荷物をたくさん用意して移動しないといけないですもんね……。

 

黒田:私、結婚してこの町に住むようになったんです。でも、知り合いもいないし、特に子どもを産んでからは大人と話す機会がめっきり減ってしまって。社会から取り残されているような感じさえしていました。それが、「新米ママと赤ちゃんの会」に参加することで変わったんです。

 

石川:ウイズアイのスタッフの方も、他のママたちもいますもんね。黒田さんがスタッフとして関わり始めたのは、いつ頃のことなのでしょうか。

 

黒田:子どもが幼稚園に入ってからです。自分が過去に困っていたので他のママを助けたいという気持ちもありましたし、子どもが幼稚園に行っている間の時間を有効活用したくって。現在は、グループワークでの進行役(ファシリテーター)や、子育て講座の講師を務めています。

 

増田:黒田さんは地元の人ということもありますし、何より、ママ視点でのウイズアイを知っています。だからこそ、ここに来るママさんたちの気持ちがよりわかるし、伝えたいと思うこともあるんですよね。

 

石川:説得力が伴った接し方ができるのでしょうね。ウイズアイは清瀬市だけではなく、東久留米市や新座市、東村山市など他市の方も利用しているということですが、多くのママたちを見守ってきて感じる、この20年近くの変化というのはありますか?

 

増田:いわゆる“イクメン”のパパが増えたと思いますよ。同時に、休日もママをゆっくりさせるために頑張っていて、大変だろうなという気持ちもあります。

 

核家族が多い地域では、私たちのような団体の存在もそうですし、パパのサポートが欠かせません。民間団体として活動するにあたって、さまざまな葛藤と向き合わなければならないこともあるのですが、子育て中の家庭にとって、どのような環境が望ましいのか、ウイズアイも考え続けていかねばならないと思っています。

 

<リンク>

ウイズアイホームページ

 

<編集者の一言>

ウイズアイの広場に遊びに来た親子。ほか3組と、一緒に持参した昼食を楽しんでいた

 

編集部の石川です! 3回にわたって更新したウイズアイさんの記事、いかがだったでしょうか。私は、素直に「ウイズアイのような団体がどの自治体にもあればいいのにな」と思いました。子育てって、本当に孤独に感じがちなんですよね。特に第一子の場合は、右も左もわからずに不安なことだらけなので……。

 

この約半年で、子育てに関する記事をいくつか公開してきました。ママさん読者の方にとって、子育てが孤独なものではなく賑やかであってほしい、その出会いを記事を通じて提供していきたいという思いから、次回から子育て情報のコーナー名を「子育てヨーイ、ドン!」から「子育てワイワイ」に変更することになりました! なんだか楽しそうな感じがしませんか?

 

取材って、人の思いに直接触れられるからワクワクしますし、ドキドキします。増田さんの話を聞きながら「こんなにすてきな人が地域にいるんだ、みんなに知ってほしい」と、記事のイメージが膨らんでいきました。取材帰りは、大体いっつもハイになっている石川でした。

 

 

<文・石川裕二>