現在の小川町の一帯から始まった「小平」の開拓は、最初に着手された小川村の成功を追うように、小川新田、野中新田、大沼田新田などと次々に広がっていきます。 そのとき、新田開発とともに築かれたのは、やはり小川村同様、寺社でした。 現在の小平市仲町・喜平町・学園東町・学園西町などで開かれた小川新田では、代表的な神社として「熊野宮」が1704年(宝永元年)に鎮座しています。 これは、小川村開拓の祖・小川九郎兵衛の出身地である多摩郡岸村に鎮座していた阿豆佐味天神社(本宮は殿ヶ谷村)の摂社を遷祀したもので、経緯などに諸 ...